はじめに
現場の改善活動は、感覚ではなく“見える化”が鍵です。 その第一歩が「作業分析シート」による動作の記録・分解です。
本記事では、作業観察の基本と、ムリ・ムダ・ムラをあぶり出す記録ツールの使い方を解説します。
作業分析の目的とは?
- 作業手順を可視化し、誰がどこで時間を浪費しているかを把握
- 感覚ではなく「データ」で現状を議論する土台を作る
分析の基本ステップ
- 作業の観察:録画・タイムウォッチ・実地観察
- 作業分解:動作を5~10秒単位で「要素作業」に分ける
- 分類記号を付ける:
- 〇=有効作業(加工・締付など)
- △=付帯作業(移動・探す)
- ✕=ムダ(手待ち、バラツキ、確認)
- 改善アイデア出し:ムダ・ムラの原因に対し対策を検討
フォーマット例:作業分析シート(抜粋)
時刻 | 動作内容 | 種別 | 改善案 |
09:01 | 工具を探す | ✕ | 定位置管理で削減 |
09:02 | ネジ締め | 〇 | – |
09:03 | 作業待ち | ✕ | 工程バランス見直し |
まとめ
「分析は面倒」と思われがちですが、15分の観察で現場が劇的に変わることもあります。 作業分析シートは、現場の“思い込み”を“改善の材料”に変える力強いツールです。
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