成果測定・継続② KPIとKGIの違いと使い分け:成果が見える目標設定術

はじめに

「目標管理がうまくいかない」「成果が見えない」と悩む現場は多くあります。その原因の一つは、KPIとKGIの役割が曖昧なまま目標設定をしていることにあります。本記事では、KPIとKGIの違いと現場での効果的な設定方法を紹介します。


KPIとKGIの違い

指標意味役割
KGI(Key Goal Indicator)重要目標達成指標終点となる最終成果年間原価5%削減、納期短縮30%など
KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標KGIを達成するための中間指標提案件数/月、不良率、1人あたり工数など

現場での導入ステップ

  1. KGIを設定:事業や部門の最終成果を明確にする
  2. KPIを設定:その成果に直結する中間行動や要素を数値化
  3. モニタリング方法の明確化:月次レビュー、見える化ツールの活用

KPIが曖昧だとどうなるか?

  • 「頑張ってるけど成果が見えない」状態に
  • チームのベクトルが合わず、改善効果がバラバラに

まとめ

KGI=“ゴール”、KPI=“道のり”。両者を意図的に設計し、適切に分けて管理することが、目に見える成果と現場の納得感につながります。

 

監修者

ファンクショナル・インプルーブメント編集部

製造業の原価低減・VE提案の専門家。
1996年より大手自動車部品メーカーで原価企画・VE推進を担当。
製造業の現場に根ざしたコスト低減施策を数多く企画・実行し、VE・VA活動の定着化支援や設計原価の見える化に精通。
「設計段階から原価の8割が決まる」思想のもと、最適構造設計や購買連携によるLCC視点の改革を実現してきた。

VOICE

  • ★★★★★5
    某大手総合重工業メーカー様
    VEの本質を学び、新たな技術的アイデアを発見
    これまで経験や勘に頼ったVEを実施していましたが、今回の研修を通じて、本来のVE(教科書レベルでなく実践)を学ぶことができました。
    その結果、従来のVEでは気づけなかった具体的なアイデアを抽出でき、大きな気づきを得ることができました。「目からウロコ」とはまさにこのことだと実感しております。今後はこの実践的な手法を活かし、より効果的なVE活動を推進していきたいと考えております。
  • ★★★★★5
    某大手自動車会社様
    「機能本位」の発想で抜本的な改善を実現
    これまでの発想は、主に「モノ」を基準に考えるものでした。しかし、VEの研修を通じて「機能本位」の発想の重要性を学び、単なる部分的な改善ではなく、抜本的な改善が可能であることを実感しました。この視点の転換により、従来の発想では見えてこなかった新しい改善策を見出すことができ、今後の業務において大いに活用していきたいと考えています。
  • ★★★★★5
    某外資系鉄道会社様
    機能別コスト分析による抜本的なコスト改善
    これまで部品単位でのコスト分析は行っていましたが、VEを学ぶことで機能ごとのコスト分析の重要性を理解しました。
    これにより、単なるモノの改善ではなく、コストが高い機能に着目し、より根本的なコスト削減を実現できました。もっと早くこの知識を学んでいれば、より多くの改善ができたと感じています。
    今後は引き続きVEの視点を取り入れ、より戦略的なコスト削減に取り組んでいきます。
 

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