DX・IT活用・異分野応用② 製造現場で使える!おすすめ原価管理 ツール5選(無料〜有料)

はじめに

「原価管理システムは高いし難しそう…」と感じている中小製造業に向けて、この記事では導入しやすい原価管理ツールを5つピックアップして紹介します。


ツール①:Excel+PowerQuery(無料)

  • 自社で作りこめる自由度が最大の強み
  • 見える化テンプレートや関数によるKPI分析も可能
  • 中小企業での導入率が高い

ツール②:OBIC7原価管理

  • 会計・販売などとの連携が強い
  • 製造業向けの工程別原価や仕掛品管理が充実

ツール③:MotionBoard(ウイングアーク)

  • BIダッシュボード型で、リアルタイム集計と可視化に強み
  • 製造現場のKPI見える化に活用しやすい

ツール④:スマイル V2 原価管理(大塚商会)

  • 多拠点管理やグループ会社対応に向く
  • 製造原価・売上・利益の統合管理が可能

ツール⑤:Zoho Creator / Kintone

  • 自社業務に合わせたカスタム原価管理システムを作れる
  • クラウド対応・スマホ活用も容易

導入のコツ

  • 最初からすべてを管理しない、小さく始めて徐々に拡張
  • 「誰が入力するのか」を決めておく
  • ITリテラシーに応じた操作性の配慮

まとめ

原価管理ツールは“高価で大企業向け”というイメージが先行しがちですが、無料〜中価格帯にも優れた選択肢は多数存在します。重要なのは、自社の規模・目的・ITスキルに応じた最適なツールを選定し、現場にしっかり根づかせることです。

 

監修者

ファンクショナル・インプルーブメント編集部

製造業の原価低減・VE提案の専門家。
1996年より大手自動車部品メーカーで原価企画・VE推進を担当。
製造業の現場に根ざしたコスト低減施策を数多く企画・実行し、VE・VA活動の定着化支援や設計原価の見える化に精通。
「設計段階から原価の8割が決まる」思想のもと、最適構造設計や購買連携によるLCC視点の改革を実現してきた。

VOICE

  • ★★★★★5
    某大手総合重工業メーカー様
    VEの本質を学び、新たな技術的アイデアを発見
    これまで経験や勘に頼ったVEを実施していましたが、今回の研修を通じて、本来のVE(教科書レベルでなく実践)を学ぶことができました。
    その結果、従来のVEでは気づけなかった具体的なアイデアを抽出でき、大きな気づきを得ることができました。「目からウロコ」とはまさにこのことだと実感しております。今後はこの実践的な手法を活かし、より効果的なVE活動を推進していきたいと考えております。
  • ★★★★★5
    某大手自動車会社様
    「機能本位」の発想で抜本的な改善を実現
    これまでの発想は、主に「モノ」を基準に考えるものでした。しかし、VEの研修を通じて「機能本位」の発想の重要性を学び、単なる部分的な改善ではなく、抜本的な改善が可能であることを実感しました。この視点の転換により、従来の発想では見えてこなかった新しい改善策を見出すことができ、今後の業務において大いに活用していきたいと考えています。
  • ★★★★★5
    某外資系鉄道会社様
    機能別コスト分析による抜本的なコスト改善
    これまで部品単位でのコスト分析は行っていましたが、VEを学ぶことで機能ごとのコスト分析の重要性を理解しました。
    これにより、単なるモノの改善ではなく、コストが高い機能に着目し、より根本的なコスト削減を実現できました。もっと早くこの知識を学んでいれば、より多くの改善ができたと感じています。
    今後は引き続きVEの視点を取り入れ、より戦略的なコスト削減に取り組んでいきます。
 

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