DX・IT活用・異分野応用⑤ 原価見積に強くなる!3D CAD × 原価推定の活用術

はじめに

設計段階での“コスト概算”は、意思決定のスピードと質に大きく影響します。そこで近年注目されているのが、3D CADと連携した「自動原価推定ツール」の活用です。


活用法と代表ツール

  • aPrioriBoMcontrol など
  • 3Dモデルから材料、加工法、組立手順をAIが解析し、秒単位で原価概算
  • 形状変更時の原価変化もリアルタイムに反映

導入メリット

  • 設計初期段階で「高コスト設計」を回避可能
  • 営業や調達との連携強化(価格感のズレを解消)
  • 設計者のVE/VA活動の支援にも

まとめ

設計と原価の“距離”を縮めることで、企業全体のスピードと精度が上がります。見積もりの定量化ができれば、開発・購買・生産の意思決定も格段に進化します。

 

監修者

ファンクショナル・インプルーブメント編集部

製造業の原価低減・VE提案の専門家。
1996年より大手自動車部品メーカーで原価企画・VE推進を担当。
製造業の現場に根ざしたコスト低減施策を数多く企画・実行し、VE・VA活動の定着化支援や設計原価の見える化に精通。
「設計段階から原価の8割が決まる」思想のもと、最適構造設計や購買連携によるLCC視点の改革を実現してきた。

VOICE

  • ★★★★★5
    某大手総合重工業メーカー様
    VEの本質を学び、新たな技術的アイデアを発見
    これまで経験や勘に頼ったVEを実施していましたが、今回の研修を通じて、本来のVE(教科書レベルでなく実践)を学ぶことができました。
    その結果、従来のVEでは気づけなかった具体的なアイデアを抽出でき、大きな気づきを得ることができました。「目からウロコ」とはまさにこのことだと実感しております。今後はこの実践的な手法を活かし、より効果的なVE活動を推進していきたいと考えております。
  • ★★★★★5
    某大手自動車会社様
    「機能本位」の発想で抜本的な改善を実現
    これまでの発想は、主に「モノ」を基準に考えるものでした。しかし、VEの研修を通じて「機能本位」の発想の重要性を学び、単なる部分的な改善ではなく、抜本的な改善が可能であることを実感しました。この視点の転換により、従来の発想では見えてこなかった新しい改善策を見出すことができ、今後の業務において大いに活用していきたいと考えています。
  • ★★★★★5
    某外資系鉄道会社様
    機能別コスト分析による抜本的なコスト改善
    これまで部品単位でのコスト分析は行っていましたが、VEを学ぶことで機能ごとのコスト分析の重要性を理解しました。
    これにより、単なるモノの改善ではなく、コストが高い機能に着目し、より根本的なコスト削減を実現できました。もっと早くこの知識を学んでいれば、より多くの改善ができたと感じています。
    今後は引き続きVEの視点を取り入れ、より戦略的なコスト削減に取り組んでいきます。
 

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