はじめに
「リードタイムが長い」──製造現場でよく聞かれる悩みの一つです。
その解決策として最も効果的で即効性があるのが、“段取り時間の短縮”です。本記事では段取り時間の定義、内段と外段の違い、見える化の方法、そして改善事例を紹介します。
段取り時間とは?
- 製品の切り替え時に発生する準備・調整・確認作業時間
- 工程停止中の“隠れロス時間”
内段と外段の違い
種類 | 内容 | 改善の余地 |
内段(Internal) | 機械停止中にしかできない段取り | → 外段に変えることがカギ |
外段(External) | 稼働中でもできる準備作業 | → 並行作業化でリードタイム短縮 |
改善の進め方
- 段取り作業のビデオ撮影・時系列記録
- 作業分類(内段/外段)で棚卸し
- 外段化可能な作業の抽出と実験
- 治具準備、材料取り置き、工具管理の標準化
事例:自動車部品メーカー
- 段取り時間:平均45分 → 20分へ短縮(55%減)
- 改善ポイント:
- 機械停止後にやっていた工具準備を事前準備へ(外段化)
- 作業者2名体制で並行作業化
- マグネット治具で位置合わせ時間を短縮
まとめ
段取り短縮は、スピード・柔軟性・生産性すべてを向上させる最短ルート。 まずは「段取りを見える化」し、「外段化」で現場の時間を取り戻しましょう。
コメント