製造現場改善③現場が変わる!「作業分析シート」の使い方

はじめに

現場の改善活動は、感覚ではなく“見える化”が鍵です。 その第一歩が「作業分析シート」による動作の記録・分解です。

本記事では、作業観察の基本と、ムリ・ムダ・ムラをあぶり出す記録ツールの使い方を解説します。


作業分析の目的とは?

  • 作業手順を可視化し、誰がどこで時間を浪費しているかを把握
  • 感覚ではなく「データ」で現状を議論する土台を作る

分析の基本ステップ

  1. 作業の観察:録画・タイムウォッチ・実地観察
  2. 作業分解:動作を5~10秒単位で「要素作業」に分ける
  3. 分類記号を付ける
    • 〇=有効作業(加工・締付など)
    • △=付帯作業(移動・探す)
    • ✕=ムダ(手待ち、バラツキ、確認)
  4. 改善アイデア出し:ムダ・ムラの原因に対し対策を検討

フォーマット例:作業分析シート(抜粋)

時刻動作内容種別改善案
09:01工具を探す定位置管理で削減
09:02ネジ締め
09:03作業待ち工程バランス見直し

まとめ

「分析は面倒」と思われがちですが、15分の観察で現場が劇的に変わることもあります。 作業分析シートは、現場の“思い込み”を“改善の材料”に変える力強いツールです。

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